
心をほどき、未来へつなぐ
いのちの真義を照らす、仏教葬送研究と供養実践のネットワーク
現代の葬儀は、ともすると「形式だけが残った儀式」になりがちです。
しかし、本来の仏教が説く葬送の姿はもっと深く、やさしく、いのちへの洞察に満ちたものでした。
**宗教法人 慈照会(じしょうかい)**は、
天台教学に根ざした仏教葬送観の研究と、
それに基づく供養・法要の実践を通じて、
「葬儀の世界観を、本来の仏教が説く姿へ還す」
ことを使命とする、全国供養ネットワーク型の宗教法人です。
慈照会とは
▼ 全国供養ネットワークを担う、単立宗教法人
慈照会は、単立の宗教法人として、
永代供養墓・納骨堂・塔婆供養
生前葬(得度式)
各種法要・回忌供養
納骨・供養相談
などを柱とした供養サポートを、全国で展開していくことを目的としています。
各地域に拠点寺院や分院を開設し、
地域の風土やご家族の事情に寄り添いながら、
「一人ひとりのいのちの物語」にふさわしい供養のかたちを、ともに整えてまいります。
▼設立の由来
本来の仏教葬儀観を顕すために
慈照会は昭和五十五年、
天台宗学の碩学である小松賢壽(こまつ けんじゅ)初代総長を迎え、
仏教研究団体として発足いたしました。
小松総長は、中国天台宗を開いた
智顗大師(ちぎ だいし)
慧思禅師(えし ぜんじ)
の正統なる教えに深く照らされながら、
そこに潜む「本来の仏教観・葬送観」の再興を生涯のテーマとして歩まれました。
その業績は、とりわけ
『仏教思想の展開(全八巻)』 をはじめとする著作群に結晶しています。
従来の天台本覚思想の解釈に再検討を促し、
仏教の原点に立ち返る新たな理論を提示したことは、
「二十一世紀の宗教界に一条の光明を投じた」
と高く評価されております。
学術と実践の橋渡し
小松総長は、天台宗を代表する高僧である
堀澤祖門師(ほりさわ そもん し) との親交を重ねながら、
学術研究
実際の宗教実践
の両面から、葬儀のあり方を
「形骸化した儀礼」から
「いのちの真義に立ち返る法会」へ
再興することを目指してこられました。
その流れを受け継ぎ、慈照会は現在も、
天台教学に基づく仏教葬送観の研究と、供養の実践を続けています。
▼慈照会の理念
葬儀とは「いのちの連続性」を観じる場である
慈照会は、次の理念を掲げています。
葬儀の世界観を、本来の仏教が説く姿へ還す。
葬儀とは、単なる「お別れの儀式」ではありません。
仏教の立場から見れば、
いのちの連続性
すべての存在に宿る仏性
を静かに観じ、
故人の歩んだ生を讃え、
遺された方々の心を照らし導く——
そのような、深い意味を持つ法会です。
慈照会は、その本義を後世に正しく伝えるために、
今なお天台教学の研鑽と宗教実践を積み重ねています。
主な活動・事業内容
・天台教学・仏教思想に関する研究
・葬送・供養に関する勉強会・講座の開催
・僧侶・寺院関係者への研修
・一般の方向けの仏教講座
仏教の教えに立脚した「いのちの見方」を、
現代の言葉でわかりやすく伝えることを大切にしています。
慈照会は、各地域の寺院・分院と連携しながら、
次のような供養・法要を行っています。
- 永代供養墓・納骨堂の運営
- 塔婆供養
- 年忌法要・回忌法要
- 個別供養・合同供養祭
- 納骨・改葬の相談
- 先祖供養・水子供養 など
遺族の方々の想いに耳を傾け、
形式に片寄らない、心のこもった供養を心がけています。
人生の締めくくりを「自分自身で選び、整える」
——そんな考え方が、近年少しずつ広まりつつあります。
慈照会では、天台宗の儀礼を基礎とした
**生前葬(得度式)**を通じて、
- 「生きているうちに、仏弟子としての名をいただく」
- 「これまでの生を振り返り、感謝と和解を深める」
- 「残りの人生をどう生きるかを静かに見つめ直す」
そのような“生のための仏教葬送”を提案しています。
大切な方を亡くされた後の心の痛みや、
葬儀や供養をめぐる不安・迷いは、
簡単に言葉にできるものではありません。
慈照会では、僧侶によるご相談のほか、
専門家との連携も視野に入れながら、
- 葬儀後の心のケア
- 納骨・供養のタイミングの相談
- 家族間の意見の調整に関するアドバイス
など、心に寄り添うサポートを行っております。
慈照会の特色
単なる“葬儀のやり方”ではなく、
「いのちの真義」「仏性の顕れ」を重んじる天台教学に根ざしているため、
儀礼が形骸化しないことが最大の特色です。
小松賢壽総長以来、
慈照会は「研究だけ」「現場だけ」ではなく、
両者を往復しながら歩んできました。
そのため、
- 理論的な裏付けのある葬送観
- 現場で実際に役立つ供養のかたち
の両方を提供できる、数少ない宗教法人です。
各地の寺院・分院と連携することで、
どの地域にお住まいの方にも、慈照会の理念に基づいた供養を届けることを目指しています。
ご相談・お問い合わせ
- 永代供養・納骨堂のこと
- 生前葬(得度式)を検討されている方
- ご家族の葬儀・法要のご相談
- 仏教・葬送観について学びたい方
どうぞ、どのような小さなことでもお気軽にご相談ください。
「こんなことを聞いてもいいのだろうか」
そう思われることほど、本当は誰かに聞いてほしい大切な問いかもしれません。
ひとつひとつの「いのちの物語」に寄り添いながら、
慈照会は、これからも仏教の光を静かに灯し続けてまいります。